ざっくり思想史 5

今更ながら記事の番号取りを1-1とかにすべきだった。「ソフィーの世界」は政治経済方面はほとんど触れられていない。今回は下巻のはじめから。

 

啓蒙主義 18世紀フランス

イギリスのジョン・ロックからの流れ。古い権威や真理とされたものを疑い、教会や王侯貴族への反逆、フランス革命へ繋がる。自然法的な合理主義で理性にかなう倫理や宗教の構築を目指した。スローガン「自然に還れ」の自然は理性の意で、人類に理性が広まれば良い方向に進むと考えた。民衆を無知から解放するための「啓蒙」が目指され教育学が発生。人間の生まれ持った権利「自然権」を掲げ思想や出版の自由のため闘った。1789年(フランス革命時)「人権宣言」。「自由、平等、友愛」、モンテスキュー、ルソー

 

イマヌエル・カント

人間は感覚を時間と空間、因果律の中に捉える。この捉え方を人間の生得的な「直観の形式」と呼んだ。合理主義と経験主義の対立の終わり。神の存在のような理性の及ばぬ領域は「信仰の領域」とするプロテスタント的立場をとる。さらに道徳、実践的要請のため不死の魂や神の存在を信仰する必要があるとした。あと永遠不変の「道徳律」も存在するとし善悪の別をする理性も生得的に備わっているとした。

 

ロマン主義 1700年代末~1850年

「スローガンは「感情」「想像力」「体験」「あこがれ」」「個人は人生を好きに解釈して良い」「自我の称揚」、ベートーヴェンやシラー、ゲーテなど。初期ロマン主義者はヒッピー的若者だった。汎神論の流れから「世界意識」「世界霊魂」という言い方も出た。また新しい歴史観も生まれた。それまで主流だった各地域や時代は一つの理性の表出の多寡だという静的な歴史観にかわり、民俗や時々の歴史に価値を見出した動的な歴史観をヘルダーが提唱し、民族主義の源流ともなった。民俗文化にスポットが当てられグリムなどにより童話や神話、民衆音楽が「再発見」された。

ヘーゲル

一般にヘーゲル哲学とは歴史の流れを理解する方法のこと。ヘーゲルは「真理は基本的に主観的なもの」で、認識は時代によって変わるので確かなのは歴史そのものだと考えていた。「歴史は世界精神が自分に目覚めていく一つの物語」(この世界精神は人間の生活や思考のこと)。新しい思考は古い思考の上に立ち上がる、2つの思考の対立(緊張状態)は発展的な第3の思考により解消される(弁証法的発展、定立・反定立・総合)、これを理性の発展の法則とし、正しいものが生き残ると考えた。