オールドテロリスト
久しぶりに小説を、それもハードカバーで買って読みました。
村上龍の政治経済っぽい話が好きだったので書店で見かけて衝動買い。
読みはじめたらとまらなくて一気に読んだんですが、読後感はイマイチでした。読んでるときは結構面白かったんだけどな。ハンターが日本を征服する話とか北朝鮮兵士が九州を占領する話とかに比べるとリアリティが無いのです。ありそうに見せかけて、実際は無い。
単に私が年くったせいかもしれませんが。
帯にもあるとおり、爺さんたちがテロを起こすって話なんですが、爺さんたちを魅力的な存在として描かれてるのに、テロの動機については魅力も共感も感じられないのです。
主人公が不思議系美女ヒロインと冒険するって点では村上春樹感があって変な感じでした。
せめて古本で買ってればここまで落胆しなかったかなー。残念。